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「やっぱり…」が、婚活の邪魔をしている。確証バイアスを知ると、出会いの見え方が変わる。

  • 執筆者の写真: Michi Nakashima
    Michi Nakashima
  • 20 時間前
  • 読了時間: 6分

こんにちは!松山市駅から徒歩3分。

あすなる愛媛の結婚相談所、プロの心理カウンセラーで仲人の中嶋美知です😊


今日は、婚活中に誰もが一度は経験する、でも気づきにくいことをお話しします。

「プロフィールを見た瞬間、なんとなくピンとこなかった。」

「お見合いで少し話したら、やっぱりイマイチだった。」

そう感じたこと、ありませんか?

実はその「やっぱり思った通り」——それ、本当に正しい見立てだったでしょうか。



まず確認してみましょう


✅ 「良いなと思う人がいない」と感じることが増えた

✅ 「ピンとこないと無理」——プロフィールを見て感じないと、すぐスキップしてしまう

✅ 「同じ県内の人じゃないと上手くいかない」と思うと、それ以外の人は見る気になれない

✅ 「素敵な人は自分を選ばない」という気持ちが、どこかにある

✅ 「自分には婚活は向いていないのかも」と思うことがある

✅ 婚活に疲れてきた、と感じている


1つでも当てはまった方、今日の話はあなたのために書きました。



「思った通り」の正体



心理学に「確証バイアス(confirmation bias)」という言葉があります。

1960年にイギリスの心理学者ピーター・ウェイソンが実験で明らかにしたもので、人は自分がすでに信じていることを「確認する情報」は積極的に集め、反する情報は無意識に流してしまう、という認知の傾向です。


「この人は合わないかも」と思った瞬間、脳はその証拠探しを始めます。


  • 話が少し呕み合わなかった。→「やっぱり」。

  • 笑顔が少なかった。→「思った通り」。

  • LINEの返信が遅かった。→「もういいかな」。


でも同じ状況が「いいな」と思った相手なら——

「緊張してたのかも」

「忙しかったのかな」

「次のデートで話してみよう」と解釈していませんか?


見ているのは同じ事実。

でも、最初に持った“仮説”が、見え方を作り出している。

って脳のマジック、ご存知でした?



ミニ診断の言葉を、少し深く見てみましょう


「良いなと思う人がいない」


これは「良い人がいない事実」ではなく、「良い人を良いと認識できなくなっている状態」かもしれません。

脳がすでに「どうせいない」という仮説を持ってしまうと、出会う人の良さに気づく前にフィルターがかかります。


「ピンとこないと無理」


ピンとくる感覚は初対面の強い刺激への反応です。

ドーパミンは「この人と幸せになれるサイン」とは限らず、「安心・穏やか・信頼」として脳が認識しているサインが「ピンとこない」である可能性があります。

長い結婚生活に本当に必要なのは、毎日のときめきよりも、毎日の安心感です。


「同じ県内の人じゃないと上手くいかない」


結婚後に住む場所はふたりで決めるもの。

仮交際・真剣交際の段階で話し合えば、地元に戻る選択肢も、新しい場所に一緒に住む選択肢も生まれます。

「県内じゃないと無理」のフィルターが、出会える人の数を大幅に減らしているかもしれません。


「素敵な人は自分を選ばない」


「どうぞ選ばれない」という仮説を持ってしまうと——お相手が少し丁寧に接してくれても「気を遣ってくれているだけ」、好意を示されても「何か裏があるのでは」と解釈してしまいます。

これは不安型アタッチメントと深く関わっています(Bowlby, 1969)。

でも、これはあなたの本質ではなく、反応パターン。

そしてパターンは変えられます。


「自分には婚活は向いていない」「婚活は疲れる」


婚活に疲れている方の多くは、頑張り方が間違っているのではなく、この確証バイアスの穏み重なりに疲れているのだと、私は感じています。



神経科学から見ると:脳は「確認作業」が大好き



人間の脳は、情報を処理するときにパターンマッチングを使います。

「これは以前見たパターンと同じだ」と認識すると、脳は大量の情報処理を省略できる。

エネルギーを節約できるのです。


つまり——

「やっぱり思った通り」と感じるとき、脳はちょっと気持ちよくなっている

自分の予測が正しかったことへの、小さな快感。

それが確証バイアスをさらに強化します。



社会学が教えること:「先入観」は自分だけが作ったわけではない


社会学者ゴッフマンは、人が他者を判断するとき、「フレーム(枠組み)」を使って状況を解釈すると述べています。

このフレームは、私たちが生きてきた環境・文化・経験が形作るもので、多くは無意識に働いています。


「ピンとこない人とは上手くいかない」

「遠方の人は無理」

——こういったフレームは、これまでの経験と周囲の言葉の中で自然に穏み上がったもの。


不安は性格ではなく、反応パターン。

先入観もまた、運命ではなく、習慣パターン。そして、パターンは変えられます。



確証バイアスを緩める、3つの小さな習慣



1. 「やっぱりね」の後に、「もしかしたら?」を足してみる


お相手に対して「やっぱりこういう人だ」と感じたとき、一呼吸おいて「もしかしたら別の理由もあるかも」と問いかけてみる

返信が遅い→「今日は忙しかったのかも」。

笑顔が少ない→「緊張しているのかも」。


2. 「反証」を意識的に探してみる


意識的に「自分の仮説の逆の可能性」を考えようとするだけで、確証バイアスの影響が和らぐことが示されています(Koriat et al., 1980)。

「この人は話しかけにくい」と思ったなら——

「話しかけやすいと感じた場面はいつだったかな?」と問いかけてみましょう。


3. 「第一印象から3回会うまでは判断を保留する」ルールを作る


「第一印象は、お相手の1割も見えていない。絶対N Gでなかったら、3回会って考えてみましょう。」

確証バイアスは、情報が少ないほど強く働きます。

会う回数が増えるほど、仮説ではなく現実のその人が見えてきます。



見え方が変わると、出会いが変わる


「良いなと思う人がいない」のではなく、「良いなと気づく目が曇っていた」だけかもしれない。

「ピンとこないと無理」ではなく、「ピンとこない中に、本物がいる」かもしれない。

「素敵な人は自分を選ばない」ではなく、「選ばれる準備が、少しずつできてきている」かもしれない。


最初は「ドキドキはないけど、話しやすい」くらいでいい。

「好みじゃないけど、誠実そうだな」くらいでいい。

「遠いけど、この人のことをもう少し知りたい」くらいでいい。


その小さな「いいな」が穏み重なって、ある日気づいたら——

「この人といると、私らしくいられる」という感覚が生まれているかもしれません。


きれいな夕日を一緒に見ながら、「今日楽しかったね」と言い合える人。

疲れて帰った夜に、ただそこにいてくれる人。

旅先で地図を広げながら、迷子を一緒に笑えるふたり。

確証バイアスを一つ緩めたその日から、あなたの婚活は少し、豊かになります。



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