【男女共通】「一緒に暮らせない結婚なんて、女性に嫌がられますよね?」―ある男性の不安に、私が自分の結婚でお答えしました

こんにちは!松山市駅から徒歩3分。
あすなる愛媛の結婚相談所、プロの心理カウンセラーで仲人の中嶋美知です😊
毎週水曜9時に女性向け、木曜9時に男性向け、日曜9時に男女皆様へのメッセージをお届けしています。
先日、無料相談に来てくださった60代の男性が、こんなふうに話してくださいました。
「結婚したい気持ちはあるんです。でも、家族の事情で、しばらくは相手と一緒に暮らせそうにない。大切な人に自分の事情で負担をかけたくないから、別々に暮らすか、週末に会うような形から始めたいんです。状況によっては、入籍しない選択肢もいいと思っています。でもそんな結婚、女性に嫌がられますよね」
この言葉を聞いて、胸の奥がきゅっとしました。
なぜならこれは、その方だけの悩みではなく、きっとたくさんの男性と女性が、口に出せないまま抱えているものだと思ったからです。
今日はこのことを、男性にも女性にも届けたくて書いています。
先に結論をお伝えしますね。「一緒に暮らすところから始めなくてもいい結婚」は、ちゃんとあります。
私が、その場で安心してもらえた理由
その方に、私はこう答えました。
「実は私自身も、結婚のスタートは、別々に暮らす形を選んでいるんです」
私は今アラ還で、ご相談の方と同世代です。お互いに大切にしたい家族がいて、それぞれの暮らしがあります。だから「結婚したら一緒に住まなくてはならない」「それもすぐに」という前提を、いったん外してみたんですよね。
いまの私は、ほぼ毎晩、電話やメッセージで「今日ね」と話して、会えるのは月に数回。それだけなのに、不思議なくらい心強いんです。何かあったときに「頼っていい人がいる」と思えるだけで、日々の足元がしっかりする感じがします。
そのお話をしたとき、相談に来てくださった男性の肩の力が、ふっと抜けるのが見えました。「そういう形でも、結婚と呼んでいいんですね」と、ほっとした表情で笑ってくださったんです。
もうひとつ、私の中では「彼氏がいる」と「夫がいる」とでは、気持ちの土台に大きな違いがあるんです。
彼氏だと、本当に困ったときにどこまで頼っていいのか、遠慮が出てしまう気がして。
夫婦になると、家族だもの、運命共同体という感覚があります。つらいことも、ちょっと笑われそうな夢も、安心して話せる。暮らし方よりも、その安心のほうが、私にはずっと大切でした。
実は「別々に暮らす結婚」は、珍しい形ではありません
そもそも、別居婚や週末婚は、そんなに特殊な形なのでしょうか。
家族社会学の世界では、パートナーとして強く結ばれながら別々の住まいで暮らす関係を「Living Apart Together(LAT)」と呼んで、研究が重ねられています。
ノルウェーの社会学者アイリーン・レヴィンが2004年に「新しい家族のかたち」として紹介し、オランダの研究者デ・ヨング・ヒールフェルトも、離別や死別のあとのパートナー関係の選択肢のひとつとして、この形が選ばれていることを報告しています(2004年)。
日本でも、単身赴任の夫婦や、仕事や家族の事情で週末だけ一緒に過ごす夫婦は、昔から身近にいますよね。「毎日同じ屋根の下にいること」と「夫婦であること」は、実は別のものなんです。
ちなみに法律の面では、民法752条に「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」という定めがあります。ただ、ふたりが納得して別々に暮らすことが、それだけで問題になるわけではないと考えられています。入籍するかどうか、健康保険や扶養、相続などは、個々の事情で変わってきます。気になる方は、弁護士・司法書士・行政書士など専門家に相談してみてくださいね。
男性のみなさんへ。「最初から諦めなくていい」理由
冒頭の男性のように、「こんな事情を話したら、断られるに決まっている」と、婚活を始める前から肩を落としている方は少なくありません。
でも、女性の側にも、それぞれの事情があります。
定年までは仕事を続けたい。しばらく親のケアをしたい。子どもの生活を変えたくない。ひとりの時間を大事にしたい。住み慣れた街を離れたくない。
「毎日一緒に暮らすこと」が結婚の絶対条件ではなく、むしろ最初は少し距離があるほうが心地いいと感じる女性は、確かにいます。「そういう形を望む女性もいる」。これは、日々多くの会員さんと向き合っている私の実感です。
ここで大切なのは、事情を「隠す」でも「うしろめたそうに話す」でもなく、「何を大切にしたいから、その形を望んでいるのか」を、誠実に伝えることです。
心理学では、自分のことを率直に伝える「自己開示」が、相手からの好意を高めることが知られています(Collins & Miller, 1994)。
そして、お互いに少しずつ打ち明け合うと、距離がぐっと縮まるという研究もあります(Aron ほか, 1997)。事情を話すことは、マイナスではなく、信頼の入口になるんです。
あすなる愛媛では、お見合いの前から、仲人を通してお相手に希望の暮らし方を伝えておくこともできます。出会ってから「実は…」と驚かせるより、ずっと誠実です。
女性のみなさんへ。望みは、遠慮せず伝えていい
ここからは、女性のみなさんへ。
仕事のこと、家族のこと、自分の暮らしのこと。結婚を考えたとき、「こんな希望を言ったら、わがままだと思われるかな」と、ぐっと飲み込んでいませんか。
こんなこと、心当たりはありませんか。
結婚したら同居するのが普通と聞いて、本当は自分のペースを守りたいのに、言い出せないでいる。
条件を伝えるとき、相手の顔色をうかがって「どちらでも大丈夫です」と答えてしまう。
「相手に合わせるのが、いい奥さんだから」と自分に言い聞かせている。
どれか一つでも「あるかも」と思った方は、このあとの話が、きっと役に立ちます。
人は、右利きの人が意識しなくても右手でお箸を持つように、慣れた反応をくり返しています。遠慮して飲み込んでしまうのも、あなたの性格ではなくて、いつのまにか身についた反応パターンのひとつ。パターンなら、変えていけます。
心理学者のデシとライアンが提唱した自己決定理論では、人が幸せに過ごすには、自分で選んでいるという感覚(自律性)が欠かせないとされています。
つまり、自分の望む暮らし方を大切にすることは、わがままではなく、関係を長く温かく続けるための土台なんです。
仕事や家族の事情で、別居婚や週末婚から始めたい。そう思っているあなたは、おかしくありません。そして、そう考えている男性も、ちゃんといます。
遠慮や我慢を前提にした「しんどい結婚」を、最初から想像しなくていいんですよ。
望む人生は、ふたりで一緒につくっていける
大切なのは、「別居か同居か」という形そのものではなく、「ふたりがどんな毎日を心地いいと感じるか」だと私は思っています。
形は、あとから変えていけます。最初は別々に暮らしていても、お互いの様子が見えてきたら、半年後に週末を一緒に過ごす日を増やしてもいいし、数年後に一緒に暮らし始めてもいい。逆に、ずっとこの形で続けるのもいいんです。
夜、電話の向こうで「今日ね、こんなことがあってね」と話す声を聞きながら、自分らしく笑っている。月に数回会う日は、いつもよりちょっとだけ丁寧にごはんをつくって、一緒に食べる。離れていても、ちゃんと帰る場所がある。そんなふうに、お互いのエネルギーがチャージされる結婚が、私がお勧めしたい「素直婚」なんです。
世間が決めた「結婚はこうあるべき」ではなく、ふたりが決めた「うちはこれでいこう」を、一緒に探していく。その相手と出会うために、婚活はあるのだと思います。
今週の一歩
今日、ノートに三行だけ書いてみてください。「こんな暮らし方なら、呼吸がしやすい」と感じるイメージです。立派な理想でなくて大丈夫。「週末は自分の部屋でのんびりしたい」でも、「毎晩ちょっとだけ声が聞けたらうれしい」でも。
それが、あなたの大切にしたい暮らしのヒントになります。その三行をお相手にも話せるようになったとき、婚活はぐっと進みやすくなりますよ😊
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